バリュエンスホールディングス¶
バリュエンスホールディングス株式会社(証券コード:9270)は、2011年設立・東証グロース市場上場のリユース企業である。ブランドバッグ・時計・宝飾・貴金属・骨董品の買取・販売を軸に、業者間BtoB自社オークション「STAR BUYERS AUCTION」を核とした独自のCtoBtoCモデルを展開する。シンガポール・香港・フランス・米国など海外拠点も持ち、グローバルなリユースネットワーク構築を進める。2024年8月期は一時的に営業赤字に転落したが、2025年8月期に黒字転換を果たした。
会社概要¶
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式商号 | バリュエンスホールディングス株式会社 |
| 設立 | 2011年12月28日 |
| 本社 | 東京都港区南青山五丁目6番19号 MA5 |
| 上場区分 | 東証グロース(コード:9270) |
| 決算期 | 8月期 |
| 代表者 | 代表取締役社長 嵜本晋輔 |
| 主要事業 | ブランド品・宝飾・貴金属・骨董品等の買取・販売、自社オークション運営 |
出典:バリュエンスホールディングス Wikipedia、みんかぶ 企業情報
事業セグメント¶
バリュエンスホールディングスは主に以下のセグメントで事業を展開している。
- リユース事業(小売・買取):「なんぼや」「ALLU」ブランドの店舗にてブランドバッグ・時計・宝飾品・貴金属を消費者から買取り、国内外で販売する。ブランド・高級品特化モデルの典型例である。
- 自社オークション「STAR BUYERS AUCTION」:世界各国の業者が参加するオンライン業者間オークションを週1回開催する。オンライン業者間オークションの代表的プレイヤーである。オークション委託落札額は2025年8月期に過去最高の208億円を記録した(出典:バリュエンス IR 決算短信・決算説明資料)。
- 海外展開:シンガポール・インドネシア・マレーシア・香港・フランス・英国・米国でグループ企業を通じて「なんぼや」「ALLU」を展開し、現地でのオークションパートナー開拓も行う。越境EC・輸出の観点でも注目される。
- 不動産・自動車・スポーツ事業:グループ多角化の周辺セグメント。
業績¶
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 2024年8月期(確定) | 815億円 | ▲4億円(赤字) | 松井証券 決算情報 |
| 2025年8月期(確定) | 848億円 | 15億円 | 松井証券 決算情報 |
- 2024年8月期は海外パートナーの購買意欲鈍化や固定費増加により営業損益が赤字に転落した。
- 2025年8月期は売上高が前期比4.1%増の848億円、営業利益は黒字転換して約15億円となった(出典:バリュエンス IR 決算短信・決算説明資料)。
- 2025年8月期純利益は約7億円(出典:松井証券 決算情報)。
強み・特徴¶
- 業者間オークション「STAR BUYERS AUCTION」の優位性:週1回・オンライン開催の自社オークションにより、世界中のバイヤーへリーチする独自の販路を持つ。仕入れた商品を小売・オークションに最適配分するCtoBtoCモデルが差別化の核心である。
- 高付加価値ジャンルへの集中:ブランドバッグ・時計・宝飾・貴金属・骨董品に絞り込み、品目ごとに最適販路で捌く仕組みを整備している。ブランド・高級品特化モデルの先進事例として位置づけられる。
- グローバル買取・販売ネットワーク:アジア・欧米・中東に及ぶ海外パートナー網とグループ拠点を持ち、日本からの越境リユースを実現している。2020年に東南アジア3カ国でリユース店舗を開設した(出典:PR TIMES)。
- フルフィルメント・付随サービス:落札商品の検品・配送代行(フルフィルメント)や時計・バッグのリペアサービスを提供し、オークション参加者への付加価値を高めている。
- GMV1,000億円突破:2025年8月期にグループGMV(流通総額)が1,000億円を超え、規模の拡大による仕入競争力と認知向上が期待される局面に入った(出典:バリュエンス IR 決算短信・決算説明資料)。
店舗・チャネル網¶
| チャネル | 概要 |
|---|---|
| なんぼや(国内買取) | ブランドバッグ・時計・宝飾の買取専門店。2025年8月末時点で「なんぼや」「ブランドコンシェル」「古美術八光堂」合計139店舗(出典:NIKKEI COMPASS バリュエンスジャパン)。 |
| 海外店舗 | 直営・パートナー店合計49店舗(2025年8月末時点)。アジア・欧米・中東に展開(同出典)。 |
| ALLU(小売) | 仕入れた高付加価値ブランド品を国内外の消費者向けに販売する実店舗・EC。 |
| STAR BUYERS AUCTION(BtoB) | 週1回・オンライン開催の業者間オークション。世界中のバイヤーが参加。2025年8月期の委託落札額は過去最高の208億円(出典:バリュエンス IR 決算短信・決算説明資料)。 |
小売(ALLU)・買取(なんぼや)・BtoB卸(STAR BUYERS AUCTION)の3層を自社で完結させるCtoBtoCモデルが特徴。
沿革ハイライト¶
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 2004年 | ブランドリユース1号店「ナンバdeなんぼ屋」をオープン |
| 2011年12月 | 株式会社SOU(現バリュエンスホールディングス)を設立 |
| 2013年4月 | BtoBオークション「東京スターオークション(現STAR BUYERS AUCTION)」を開始 |
| 2016年 | プレオウンドブランド販売「ALLU」銀座店をオープン |
| 2018年3月 | 東京証券取引所マザーズ市場に上場。社名をバリュエンスホールディングスに変更 |
| 2020年 | 東南アジア3カ国でリユース店舗を開設(出典:PR TIMES)。 |
| 2025年8月期 | 売上高848億円・グループGMVが1,000億円を突破(出典:バリュエンス IR 決算短信・決算説明資料)。 |
リユース業界での位置づけ¶
業界マップ(../overview/industry-map.md)では「ブランド・宝飾特化」かつ「古物市場(業者間オークション)」の両面を持つ独自ポジションに立つ。自社オークションを核としたCtoBtoCモデルは、コメ兵HDとも、ブックオフ・ゲオHDとも異なる独自の業態である。
- 競合との違い:コメ兵HDが実店舗でのBtoCリユース(消費者向け販売)を主軸とするのに対し、バリュエンスHDはBtoBオークション(STAR BUYERS AUCTION)を販売の中核に置き、仕入れた商品を最適な販路(小売/オークション)に振り分けるモデルをとる。在庫リスクを分散し、世界中のバイヤーへリーチできる優位性がある。
- グローバルネットワーク:アジア・欧米・中東の海外パートナー網が、円安局面での越境リユースの収益源として機能する。
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