コメ兵ホールディングス¶
株式会社コメ兵ホールディングス(証券コード:2780)は、1947年創業・名古屋発祥のリユース老舗企業である。ブランド品・宝飾・時計・きものを中心とした高付加価値品の買取・販売に強みを持ち、「KOMEHYO」ブランドを展開する。訪日外国人需要(インバウンド)の取り込みと、AI鑑定技術の活用による再現性の高い鑑定体制が特徴で、直近数年間で売上高を急拡大させた。
会社概要¶
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式商号 | 株式会社コメ兵ホールディングス |
| 創業 | 1947年 |
| 法人設立 | 1979年5月 |
| 本社 | 愛知県名古屋市中区大須三丁目25番31号 |
| 上場区分 | 東証スタンダード・名証(コード:2780) |
| 決算期 | 3月期 |
| 代表者 | 代表取締役社長 石原卓児 |
| 資本金 | 約18億円(1,803,780千円) |
| 主要事業 | ブランド品・宝飾・時計・きもの等の買取・販売(BtoC小売)、BtoB卸 |
事業セグメント¶
コメ兵ホールディングスは持株会社体制のもと、主に以下のセグメントで事業を展開している。
- ブランド・ファッション事業:ブランドバッグ・時計・宝飾・きもの・衣料品の買取・販売。KOMEHYOの主力事業で、高付加価値品に特化したブランド・高級品特化モデルの代表例である。
- タイヤ・ホイール事業等:グループ傘下の周辺事業。
- 卸・BtoB流通:業者間でのブランド品流通も行っており、買取専門店モデルと古物市場の仕組みの両面を持つ。
名古屋・東京・大阪を中心に国内実店舗を展開するほか、宅配買取・出張買取にも対応する。
業績¶
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 2024年3月期(確定) | 1,194億円 | 74億円 | 松井証券 決算情報 |
| 2025年3月期(確定) | 1,590億円 | 62億円 | 松井証券 決算情報 |
- 2025年3月期は売上高が前期比約33%増となり過去最高を更新した。
- 一方、営業利益は仕入コストの上昇・採用費増加等により前期比16%減となった。
- 純利益(2025年3月期)は約40億円(出典:コメ兵HD純利益下方修正|日本経済新聞)。
強み・特徴¶
- AI活用の鑑定体制:マイクロスコープ画像をAIで解析する独自の真贋鑑定システムを導入し、鑑定精度99%以上を実現。育成期間をおよそ半減させた(出典:日本経済新聞)。
- インバウンド需要の取り込み:大都市の旗艦店にてインバウンド客を積極的に受け入れ、売上を4年で2倍超に伸ばした。外国人向け免税対応・多言語接客を整備している。
- 高付加価値ジャンルへの集中:ブランドバッグ・高級時計・宝飾・きものに特化し、1点あたりの仕入・販売単価が高い。汎用品を扱うリユース総合店との差別化が明確である。
- 名古屋発の全国展開:1947年創業の老舗として東海地区に深い地盤を持ちつつ、東京・大阪・福岡など主要都市へ出店を拡大している。
- 海外展開の試み:北京での海外リユース店舗出店(「Checked in Japan」ブランド)など、越境リユースへの布石を打っている(出典:WWDJAPAN)。
店舗・チャネル網¶
| 種別 | 概要 |
|---|---|
| 国内店舗(直営) | 販売店10店・買取専門店209店・買取併設販売店54店の計273店舗(2025年3月末時点)(出典:流通ニュース)。 |
| 海外店舗 | 5カ国・地域で28店舗(2025年3月末時点)(同出典)。 |
| 宅配買取 | オンライン申し込み・宅配集荷で全国対応。店頭持込が難しい遠隔地や大型品の買取にも対応。 |
| 越境EC | 2015年から越境EC事業を開始。インバウンド客向けの多言語対応も整備(出典:ネットショップ担当者フォーラム)。 |
すべて直営。買取専門店は百貨店テナントを含む多業態で展開しており、今後3年間で90店舗の新規出店を計画(出典:流通ニュース)。
沿革ハイライト¶
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1947年 | 名古屋市中区大須に古着屋「米兵商店」として創業(5坪) |
| 1987年 | 商号を「コメ兵」に変更 |
| 2003年 | 東京証券取引所へ上場 |
| 2013年 | 店舗名を「KOMEHYO」に統一。名古屋本店を大規模リニューアル |
| 2020年10月 | 持株会社体制へ移行し「株式会社コメ兵ホールディングス」に改称 |
| 2025年3月期 | 売上高1,590億円(前期比+33.1%)で過去最高を更新 |
リユース業界での位置づけ¶
業界マップ(../overview/industry-map.md)では「ブランド・宝飾特化」プレイヤーに分類される。高付加価値品の真贋鑑定力と相場情報が参入障壁であり、インバウンド需要・円安の恩恵を最も受けやすい業態として業界内で独自の地位を占める。
- 競合との違い:ゲオHDやブックオフが廉価品から中価格帯の総合リユースを担うのに対し、コメ兵HDはブランドバッグ・高級時計・宝飾・きものに絞り込み、1点あたり数万〜数百万円の高単価品で粗利を確保するモデルである。バリュエンスHDとは同じブランド特化でも、バリュエンスがBtoB自社オークションを中核とするのとは異なり、コメ兵はBtoCの実店舗・越境ECを主軸とする。
- 1947年創業の老舗ブランド力:名古屋大須発祥の「老舗」としての信頼が特に高付加価値品の買取において優位に働く。
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