マーケットエンタープライズ¶
マーケットエンタープライズ(証券コード:3135)は、2006年設立・東京都中央区銀座に本社を置くネット型リユース専業企業である。 実店舗を持たず、インターネット経由の買取・販売に特化した「ネット型リユース」モデルを確立しており、農機具・楽器・電動工具など高単価かつニッチな品目への強みで差別化を図る。 東証スタンダード上場。2025年6月期は売上高・営業利益ともに過去最高を更新した。
会社概要¶
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 株式会社マーケットエンタープライズ |
| 設立 | 2006年7月7日 |
| 本社 | 東京都中央区銀座1-10-6 銀座ファーストビル2階・3階 |
| 上場区分 | 東証スタンダード(証券コード:3135) |
| 決算期 | 6月末 |
| 代表者 | 代表取締役社長 小林太士 |
| 主要事業 | ネット型リユース事業、モバイル通信事業 |
出典:マーケットエンタープライズ 会社概要・沿革(公式)、IRバンク 3135
事業セグメント¶
- ネット型リユース事業(主力) — 実店舗を持たず、ウェブ経由で買取申し込みを受け付け・査定・購入・販売まで完結させるモデル。農機具・楽器・電動工具・医療機器など高単価ニッチカテゴリに強みを持つ。買取専門店モデルのオンライン特化型に相当。
- おいくら(一括査定サービス) — 不用品売却を希望する一般ユーザーと複数リユース事業者をマッチングする一括査定プラットフォーム。CtoCプラットフォームとも隣接するBtoC向けサービス。
- 農機具買取・販売 — 農業機械の買取・再販を行い、地方の農家から直接買い取るモデルを展開。越境・輸出への接続も持つ。
- モバイル通信事業 — MVNO事業。リユース事業との相乗効果でスマートフォン等の中古端末を取り扱う。
業績¶
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 2024年6月期 | 190億833万円 | 2億9,875万円 | IRバンク 3135 |
| 2025年6月期 | 247億7,100万円 | 6億2,500万円 | IRバンク 3135 |
2025年6月期は前期比で売上高+30.3%、営業利益+109.2%と大幅増収増益を達成した。売上高・営業利益ともに創業来最高を更新している。
強み・特徴¶
- 実店舗ゼロのネット型リユース — 店舗家賃・人件費を抑えたアセットライト経営により、全国どこからでも買取申し込みを受け付けられる。物流コストの最適化と査定精度の向上で粗利率を維持している。
- ニッチ高単価カテゴリへの特化 — 農機具・楽器・電動工具・医療機器など、一般リユースショップが手がけにくい専門品目で買取実績を積み、専門査定ノウハウがバリアとなる。
- 一括査定プラットフォーム「おいくら」 — 自社買取に留まらず他社リユース事業者への送客で手数料収益を得る二重収益モデルを持ち、買取仕入れと手数料収入の両輪で成長する。
- テクノロジー活用による査定・物流の効率化 — AI活用の自動査定・価格最適化への投資を続けており、スケーラブルなビジネスモデルの構築を志向している。
- 連続増収で業容拡大中 — 2025年6月期に売上高・営業利益で創業来最高を更新。ネット型リユースの市場拡大と自社サービス認知度向上が成長を牽引している。
店舗・チャネル網¶
| チャネル | 概要 |
|---|---|
| ネット買取(直接) | 農機具・楽器・電動工具・医療機器等をウェブ経由で申し込み・宅配送付で買取。実店舗ゼロ。 |
| リユースセンター | 全国10拠点(2020年時点)で検品・査定・在庫管理を行う物流ハブ(出典:2025年版解説 回線カレッジ)。 |
| 「おいくら」加盟店 | 一括査定プラットフォーム。2024年12月末時点で加盟店1,000店舗を突破(出典:マーケットエンタープライズ プレスリリース)。224自治体が導入(同出典)。 |
| ReRe(EC販売) | 仕入れた中古品を販売する自社ECサイト。モバイル通信事業のスマートフォン中古品とも連携。 |
実店舗を持たない「アセットライト」モデルが最大の特徴。「おいくら」加盟店への送客で他のリユース事業者ともプラットフォームとして連携する。
沿革ハイライト¶
| 年月 | 出来事 |
|---|---|
| 2006年7月 | 株式会社マーケットエンタープライズを設立 |
| 2007年7月 | ネット型リユース事業を開始(出典:会社概要・沿革(公式))。 |
| 2015年6月 | 東京証券取引所マザーズに上場(証券コード:3135) |
| 2019年2月 | リユース一括査定プラットフォーム「おいくら」事業を承継 |
| 2020年4月 | 農機具関連グループ会社(株式会社UMM・MEトレーディング)を設立 |
| 2021年2月 | 東証一部へ市場変更 |
| 2022年4月 | 東証プライムへ移行 |
| 2025年6月期 | 売上高247億円(前期比+30.3%)・営業利益109.2%増・創業来最高を更新(出典:IRバンク 3135)。 |
リユース業界での位置づけ¶
業界マップ(../overview/industry-map.md)では「出張・宅配買取専門」の中でも「ネット特化型」の独自ポジションに立つ。農機具・楽器・電動工具・医療機器といった「一般リユース店が扱わないニッチ高単価品」への特化と、「おいくら」によるプラットフォーム収益という二重収益モデルが特徴。
- 競合との違い:バイセルが出張買取(人的訪問)でスケールするのに対し、マーケットエンタープライズは完全ネット完結モデルで、農機具など輸送コストに見合う高単価品に特化している。
- プラットフォームの二面性:「おいくら」は自社買取の補完だけでなく、他社リユース事業者への送客手数料という別軸の収益源を持ち、業界内での独自の立ち位置を確立している。自治体との連携(不用品処理の廉価化)も拡大中。
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